大人の歯列矯正 2021年10月

52歳からの歯列矯正

 

52歳にして、歯列矯正を始めようと決めました。

 

みなさんは自分の歯並びを気にされたことがありますか?

 

最近では、子供の頃に歯列矯正をされて、大人になる頃にはすっかり美しい口元になられている方がたくさんいらっしゃいますね。

それだけ歯列矯正は、今はもう当たり前のことになりつつある、ということでしょうか。

 

もうずいぶん前の話ですが、歯並びでその子の家庭環境がわかる、という雑誌の記事を読んだことがあります。

親御さんが、正しい歯並びの重要性(機能性や審美性)や、後の金銭的な負担をよく理解されている、そして子供の歯列矯正にお金をかける余裕がある、ということでしょうか…

その記事を読んで、ほんまその通りやな、と強く思ったことを記憶しています。

 

私の両親は私の歯並びだけでなく、私の存在にもさほど興味などなかったように思います。

大人になって、どんなにお上品ぶったって、育ちが良さそうな振りをしたって、このガタガタの歯並びですぐにばれちゃう。

家庭環境の悪い女だなって。

そんな風に思っていました。

 

私は早くに母を亡くしていまして、その後すぐに再婚した父は、私の歯並びになどまったく関心がありませんでした。

20代の頃の私には、ガタガタに並んだ歯にコンプレックスを持ちながらも、 自分のサラリーで100万円以上もかけて歯を治す余裕はありませんでしたし、25歳で結婚、27歳で第一子、29歳で第二子を出産した後は、家族の事が最優先で、自分自身にかけるお金や時間はどんどん後回しになっていきました。

 

20代、30代、40代と長い長い間、歪んでガタガタに並んだ歯並びが嫌で嫌でたまらなくて、人前で口を開けて笑うことも、食事をすることも、話すことさえも億劫で、いつも口元に手を当てて隠していました。

 

そしていつも

『今さらもういいやん』

『矯正の費用を、老後の資金に回した方がいいよね』

『誰も見てないし、誰も気にしてない』

『歯が歪んでることくらい、我慢すればいい』

そんなふうに思い込もうとしていました。

 

それに私、すごく怖がりなんで

『絶対痛いやん』

『歯抜かなあかんかったらどーするん』

『どんなことするのか、わからんし』

なかなか思い切れなかった、という理由も…

 

ではなぜ私は、50歳を過ぎた今頃になって歯列矯正を決めたのか?

それは

『子供達が大人になった』こと

『人の悩みを理解せずに、自分の損得勘定ばかりだった旦那と別れた』こと

そして何より

『やっぱりコンプレックスを抱えたまま歳をとりたく無い』

と強く思うようになったこと。

 

コンプレックスって人それぞれ。

人には『そんなこと?』って思われることだって、その人にとってはとても気になる事だったり、辛い事だったりしますよね。

中には、コンプレックスをチャームポイントに変えて、自分自身を輝かせる方法もあるかも知れないし、自分自身を受け入れて、好きになって、魅力的になっていく、っていう人だってたくさんいらっしゃるだろうし。

それでも

自分自身が、どうにもこうにももう無理だーと思ったら、コンプレックスをなくす、っていうことを考えるのも、またひとつの方法だと思います。

 

ということで52歳からの歯列矯正

ブログに残すかどうか迷う所でしたが、おおよそ3年間、この期間の記録を残しておくのも良いかな、と思い書くことを決めました。

 

しかし52歳からの3年ってまぁまぁ長いですよねぇ…